色彩検定はどのレベルも、条件なしに誰でも受検することができます。
つまり3級は飛ばして、2級から挑戦することも可能です。
2級合格が最終目標、という人も少なからずいることでしょう。
ただ、検定を受検したことがない人が「3級から順番に受検した方が良いのでは」と疑問に思っても無理はありません。
本記事では、色彩検定を3級から受検した方がいい場合と、いきなり2級から受検するのに向いている場合について考えたことを書いています。
著者が実際に、色彩検定を勉強して2級だけ受験して合格できていることもあり、勉強から受験までの経験則に基づいて記述しています。
したがって、「この記事を見て、2級だけ受検しても良さそうだと思った人が全員合格できる保証」は無いことをご理解くださいm(_ _)m
【人によって異なる】色彩検定はどのレベルから受検するのが良いのか
3級から受検した方が良い場合
以下のいずれかに当てはまるようでしたら、いきなり2級に挑戦するより、まずは3級から受検することをおすすめします。
①3級の出題例が、難しい・用語に馴染みが無いと感じる

3級から受検するべきかどうか判断するには、まず自力で3級の問題を解いてみることが有効です。
試しに、 公式サイトの出題例などから問題に挑戦してみてください。
もし問題に出てくる用語の意味が、全くもってチンプンカンプンで解けないなと感じるのであれば3級から受検するのが無難です。
逆を言えば、用語そのものは知らなくても大体意味がわかり、半分以上正解できるのであれば2級から受検してみてもいいかもしれません。
②色彩の知識を得るのが一番の目的である
検定に合格することよりも、色彩の知識を得ることが一番の目的なのであれば、3級を受検することを優先したほうが良いでしょう。
3級でしか出題されない内容が、結構重要だったりするためです。
3級は基本的な内容だからこそ活用できる場面が多いです。
仕事に限らず、日常生活でも使えます。
一方、2級はより発展的な内容になるので、日常生活で使う観点からは専門的すぎて使わない内容も多いのです。
ファッション・デザイン関係の職に従事するなど、仕事で色彩に関わる人を除けば、3級合格するだけで十分に色彩の知識を活用できるといえます。
2級から受検してみても良い場合
上記の「3級から受検したほうがいい場合」がどちらも当てはまらない前提で、以下のうちどれか該当するようであれば、いきなりでも2級を受検してみても良いと考えます。
①「2級」に合格することが最優先

色彩の知識の習得よりも「とにかく2級合格した実績が欲しい!」のであれば、3級は飛ばして2級を受検してしまいましょう。
3級から順番に取り組むと、以下のようなデメリットもあるためです。
3級合格してから2級を受検するデメリット
- 2級のみ合格を目指す場合よりも学習量が増えてしまう
3級合格に向けて学習する場合、2級の出題範囲に含まれていない分野も、把握しておく必要があります。 - 3級と2級を最低1回ずつ受検しなければならず、その分学習期間が長引く
受検のチャンスは夏期(6月頃)・冬期(11月頃)の年2回のみ。
夏期に3級受検して合格→冬期に2級受検というスケジュールでは、2級合格までに最低でも半年くらいの時間を要することになります。
「2級に合格すること」が第一の目標なのであれば、思い切って3級はスキップして2級合格に向かった方が、短期集中できるのでモチベーションも保ちやすく、合格しやすいと思います。
②受検にかかる費用を少しでも抑えたい
2級に向けて受検するにあたって、トータルで発生する費用をできる限り少なくしたい場合も、2級からの受検をおすすめします。
単純な話ですが、合格するために必要な教材と検定料が2級の分だけで済むからです。
ただし、費用を抑えるのが最重要なら学習手段は絶対に独学です。
独学では不安だからと言って講座を受講してしまうと、受講料が数万円かかるため本末転倒…
独学に踏み切れないようなら、金銭面と合格のどちらを優先するべきか今一度考え直す必要があるかもしれません。
【補足】併願も可能
ここまで、どのレベルから挑戦したらいいのか?という観点で記述してきました。が…
「2級が落ちても、3級だけでもいいから、できるだけ早いうちにどれか合格しておきたい!」と思っているのであれば朗報があります!
1級1次、2級、3級、UC級のそれぞれのレベルは試験時間が重複しないので、同じ日に併願することが可能なのです。
※参考までに、2025年夏期の2〜3級の試験時間は以下のとおりです。
- 3級:10:30~11:30(60分)
- 2級:12:30~13:40(70分)
併願する場合は、1回の申し込みで併願したいレベルを全て申し込んでください。
(別々に申し込むと試験会場もそれぞれ別になってしまう場合があります)
まとめ
- 2級から挑戦するのに向いているのは、
-
- 「2級に」合格するのが最大の目標の人
- 受検にかかる費用を最小限に抑えたい人
- 3級から受検を目指した方がいいのは、
-
- 3級の試験出題例が難しいと実感した人
- 検定に合格した実績よりも、知識の定着を優先する人