2020年発売のGoogleのスマートフォン「Pixel 4a」が今年1月のAndroid 13へのアップデートでバッテリー性能が大きく低下し使い物にならなくなりました。
いろいろ考えた結果、修理(バッテリー交換)ではなく機種変更することにしたので、経緯と、修理に出さなかった理由など記します。
著者はガジェットに詳しいわけで無いので、一連の対処は素人なりの考えに基づいて行ったに過ぎません。参考にする場合は自己責任でお願いします。
優等生だったPixel 4a
Pixel 4aは、「コスパ高い」「Pixelがヒットするきっかけになった」機種と認知されているイメージがあります。
実際使ってみて、まぁそうだろうなとは思います。
でも正直、性能云々より4a限定色の薄い水色が非常に気に入っていました。←このマーカー色よりもう少し薄い感じ
あまりに気に入りすぎて、カバーも透明のものばかり使ってました。
クリアカバーの経年劣化による黄ばみが許せず定期的に買い替えるほどです…
肝心のバッテリーは使い始めて丸4年になったにもかかわらず、酷使しないためか今だに3〜4日持っていました。
サイズ感・デザイン・バッテリーなど、必要十分でこれといった文句なし。
これからも末長く共にあり続けると当然のように思っていた矢先…
夜中にアップデート予定のメールが届く
2025年1月7日の夜中にGooglePixelチームからメールが届きます。
要約すると「今後数日中に、自動ソフトウェアアップデートでバッテリーの駆動時間と充電性能が低下するとみられます。対処する方法はいくつかありますのでどれか選んでください」というもの。
メールの内容(引用)
〇〇 様
Google Pixel 4a では、バッテリーの全体的なパフォーマンスと安定性に影響するソフトウェア アップデートが予定されています。Google Pixel は他のスマートフォンと同様に充電式リチウム イオン バッテリーを使用していますが、このアップデートにより、時間の経過とともに、バッテリーのパフォーマンスや容量、駆動時間が低下する可能性があります。
今後数日中に、Google Pixel 4a では Android 13 へのソフトウェア アップデートが自動的に行われ、デバイスの安定性を改善する新しいバッテリー管理機能が導入されます。このアップデートによりバッテリーの駆動時間と充電性能が低下するとみられています。
これに対処する方策として、Google はいくつかのオプションを用意しています。以下の項目をご確認のうえ、お客様に最適なものをお選びください。
今回の変更について詳しくは、こちらをご覧ください。利用条件およびその他の規約が適用されます。
よろしくお願いいたします。
Google Pixel チーム
青天の霹靂(←いつか使ってみたかった言葉)って正にこのことですね…
詳細を調べると、以下のようなことも把握できました。
- 1月8日から手動でもアップデートできる
- アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・シンガポール・インドは、在庫がある限りバッテリー交換を受けることができる。
(日本は対象外。50 ドルの支払いか、他の Google Pixel を購入できる100ドル分の割引コードを受けることは可能)
この時は「ふ〜ん…」と読み流して事態を甘く見ていました。
多少性能が落ちても、使い物にならんということは無いだろうと…
アップデート後、バッテリーの減りが急激に早く(減り方が不自然?)
私の端末の場合、1月の半ばに自動でアップデートがされてしまったようです。
ただ、アップデート直後はバッテリーの減り方は以前と変わらずでした。
明らかに異常を感じたのは一度充電してからです。
- 急速充電でしか充電できない
- 満充電から70%台までの減るスピードが早い
- (異常に発熱したりはしない)
↑このような変化が見られました。
不可解だったのがバッテリーが減るペース。
待機状態では、減少する速度は一定のはずです。
満充電→80%が最も早く(1時間で約10%減る)、60%を切ったあたりからは急に減少スピードがおさまりました。
それでもアップデート前よりは全体的に減り具合がかなり早くなりました。
充電して2日目には20%を切るので充電しています。
(20%→0%までの時間も見てみたかったのですが実験していません…)
何故に減少速度が変動するのでしょうか…?
これって、最新機種もしくは4aの新品の時と比べたバッテリーの残量の割合の表示をしてたりしますかね?
それで充電直後は表面上はバッテリーの減りが早く見えるとか…
と勘繰っては見たものの、アップデートでバッテリー機能が改悪されたのは間違いない模様。
個人的に厄介だったのが、バッテリーの表示が電池マークの上に「!」が乗っかっているようなアイコンに変わったのと、ホーム画面の%表示を消せなくなったことです。
もともと、画面を見ている時に電池の減り具合が数値でイヤでもわかってしまうのが煩わしかったので、%表示は消していました。
それが今回の件で消えなくなったので、ホーム画面をカスタマイズするアプリで無理やり上から別のバッテリーアイコンを被せて応急処置してましたね!
機種変更を決断(電池交換しなかった理由)
大変気に入っていたので悩んだのですが…結局機種変更することにしました。
バッテリー交換しなかった主な理由は以下の通りです。
- バッテリーの持ちはよくなっても表示が改善されない場合がある(「!」アイコンなど)
- 正規の修理を無償で受けられないのでは、このまま使い続けるほどでも無いかなと思った
ネット上では「正規サービスでバッテリー交換をしたら直った」「バッテリー交換しても表示が変わらなかった(正規の修理店ではない)」などという書き込みが見受けられました。
つまり正規の修理店でない限りは、確実に直すのは難しいと考えられたのです。
iCrackedの店舗が近くにあれば即日で正規修理可能かもしれない(バッテリーの在庫状況による)ですが、私の場合は遠過ぎて郵送で依頼するしか無さそうなので断念!
修理に出している間代わりに使える端末が手元に無いと不便ですからね…。
また交換費用の目安が15,180円とのことでしたので、4年使い続けた状況からすると正直微妙な感じです。
ここは潔く機種変しよう。
【余談です】Pixelはもう使いません…多分
以上、アップデートによるバッテリー劣化の経緯と対処までを記してきました。
〜ここからは余談ですので読みたければどうぞ〜
今回の件、Googleの一連の対応に不信感を感じざるをえません。
告知から実施までの期間があまりにも短すぎる。
1〜2ヶ月は開けてくれないとユーザー側はパニクりますよ…
また、ダウングレード(アップデート前の状態に戻すこと)のためのファームウェアデータがメーカー側で削除されたとのこと。
つまり電池が減りにくい状態に戻すことはまず不可能になったと言えます。
(参考記事:https://news.yahoo.co.jp/articles/c9c4cf4e49cb3c198a4e531c8dd6a9cb98370e50)
Googleの補償ですが、私は50ドル貰える方を選びました。
(Pixelの後継機種の100ドル値引コード?それ使っても半額にもならないじゃありませんか…)
以上の情報から、まるで「そんな古い機種使ってないで後継に買い替えて」と催促しているようです。
本来の目的はそうでなかったとしても、そう思われてもいいつもりではあるでしょうね。
Pixel、もう買わないかな…
機種変更ですが、時期的にiPhone SE3の整備済み品が非常にお買い得だったので迷いましたが
Xperia 10 Vの白ロム未使用品が在庫処分?なのか4万円未満で買えそうだったので購入。
誰が何と言おうと、鬼バッテリーで1週間近く持ちますので満足です。笑
動作も(これといってメモリに負荷をかける使い方をしないため)不満ありません。
…ソニーは急なアップデートでバッテリー弱体化とかしないよね、大丈夫だよね…?